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眼・術・戦 ヤット流ゲームメイクの極意 遠藤保仁、西部謙司 共著

眼・術・戦 ヤット流ゲームメイクの極意




サッカー日本代表メンバー23人中最多3度目のW杯出場となる遠藤保仁選手。

日本代表として歴代最多出場記録を保持しています。



先日メンバー23人、そして7人の予備登録メンバーが発表されました。これは監督が決定するものですが、決定には様々な力が働いたと真しやかに言われています。それ自体は組織でありどこにでも存在することで取り上げて議論する必要はないかと思われます。


ただ、チームの中心といわれる本田圭佑選手でザッケローニ監督より力があるような報道もありますが、どうもゲームを見ていくと遠藤選手の考え方が強い様に感じます。実際のゲームと遠藤選手のインタビュー等で出て来る言葉と共に彼の考え方をこの本を通して付き合わせてみると、やはりと感じるでしょう。


解説者は、あれはもっとこうした方がいいと発言するときがありますが、遠藤選手の言葉ではそれらに否定的でありゲームも彼の考えに沿うかのように進みます。見ている方、またプロサッカー経験者である解説者がイライラするのも想像できます。


一人の選手の中には長い時間が詰まっていてそれと比べれば試合というものが点のように短いものです。長い間かかって熟成された思考というものをみると分かりやすいのはガンバ大阪での攻撃サッカーですが、それ以外でも2014年はブラジル大会であり実は遠藤選手も縁がないわけではありません。

母校鹿児島実業の元ブラジルのプロ選手で鹿児島実業のコーチであったジョゼ・カルロス氏の推薦で17歳のときにブラジルのECサンベントへ1ヵ月間のサッカー留学をしています。言葉は分からなくても感覚として何かが残っているのでしょう。代表の海外組の多さが言及される中、国内で以降海外の情報や試合を通して動きや感覚を海外移籍することなく学んでいったのでしょう。

実際に移籍のチャンスはあったようですがガンバに残る方を選んでいます。代表選出となると海外移籍というのが前から当然視されていますがその流れに組せず結果を残してきました。

様々な人の影響はあるでしょうが、クラブ在籍年数としてはガンバ大阪が最も長くそのコンセプトは攻撃サッカーで、それは遠藤選手を通して日本代表の試合にも出ています。点を取りに行く。取られたらそれ以上取れば良いという考え方です。但し中々点が取れないからと言って強引にシュートを打つというのも見られません。これは距離でも時間でも同じようで、ミドルシュートに対する考え、時間が迫っていても前のめりになって行かないというのが観察されます。

長谷部選手はチームキャプテンですが、もし彼の考えが中心であったならば日本代表の試合ではサイドチェンジやミドルシュートが多く見られたでしょう。サイドチェンジはしないというのはザッケローニ監督の意思のようにも見えるのですが、元々遠藤選手は否定的でした。偶々なのかは分かりません、と付け加えるべきでしょうか。

あるとき報道では選手側が監督にサイドチェンジを使うことを申し出たと書かれていましたが全員が全員そうであるわけではないので、これは一般の身の回りの組織同様部署の全員が一致した考えというわけでは無いと想像できます。その中で選手それぞれがどう思いどう発言したかは知る由もありません。サッカーはやはり試合ですが、サッカードラマというものがあれば人によっては面白いシーンになったかもしれません。それで解禁令が出たとされました。が、基本的な日本代表の基本的な動きとしては最年長の遠藤選手の思考で、時にチームキャプテンである長谷部選手が何か突破しようという違った動きを見せるというように別々のものが浮かび上がってきます。

チームは、選手対監督とか仲良く一枚岩といった単純なものではないのはもちろんのことですが、役割や外面の派手さを注意深く避けて行くとそこに遠藤選手の思考が代表に大きく影響しているようにどうしても見えてきます。

局所的な部分でも日本代表の試合と遠藤選手の考え方が同じような方向性に見えるのは偶然だとはいいきれません。スタイルが変わるとしたら次の大会になるのでしょう。そういった意味で今大会の試合を楽しむには読んでおいた方がいい本と言えるでしょう。

眼・術・戦 ヤット流ゲームメイクの極意






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宮本式・ワールドカップ観戦術 サッカー世界地図の読み解き方 現場経験者、宮本恒靖のW杯の楽しみ方!

宮本式・ワールドカップ観戦術 サッカー世界地図の読み解き方 (朝日新書)




サッカー解説者は色々います。

その中で名プレーヤーであってワールドカップ経験者は少ないでしょう。

日本代表キャプテンを務めた宮本恒靖氏の本です。



新書なのでコンパクトにまとまってますが、内容はギッシリ!

ワールドカップというものから始まり、有名なプレーヤー、各国の特徴そして日本代表について。

更に日本代表ワールドカップ予選の展望まで書いています。

後は、自身の経験も。



ワールドカップ前に読んで情報をインプットしておけばゲームをより楽しめるでしょう。

宮本式・ワールドカップ観戦術 サッカー世界地図の読み解き方






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日本サッカーの未来地図 宮本恒靖

日本サッカーの未来地図





未来予想図ではなく未来地図

宮本恒靖氏は、Jリーグ特任理事に就任しています。将来Jリーグを背負う逸材となるのでしょう。たぶんそれ以上の期待が持たれていると思います。つまりFIFAで活躍する日本人というものです。そういった意味で、予想というよりも自ら作るという考えがあるものと見て良いと思います。

とは言っても、評論家のような体裁ではなく、先ずは自らの学んでいる環境を中心に語られています。


FIFAマスターに入ること自体難易度の高いものですが、そこで歴史、経営、法律を学んだこと、そしてこれからどうして行きたいのかが書かれています。



Jリーグが開幕したあのころ、世間はサッカー一色だったと言いますが、Jリーガーは当時アイドルでした。現在でも有名人ではありますが、開幕当初の熱気は無いとしています。

ただ、その一方技術は過去よりも伸びているでしょうし、ワールドカップ出場が当然といった雰囲気が現在はあることから考えると、スキルや実力と日本のサッカー熱とは一致していないことになります。



ここで宮本氏はこの現状をどうすればいいのかと考えることになります。近い将来として東京五輪も入っています。

ワールドカップ出場経験者としてだけでなく、大学出、そしてキャプテン経験者という偶然を手にした日本。

これからどんなデザインをするのでしょうか。

評論家とは一味も二味も違います。

日本サッカーの未来地図






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